一般社団法人 農業経営支援センター

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部門・テーマ別の診断マニュアルを作成

1.会員の知見を結集した4分冊

 私ども「農業経営支援センター」は、発足以来会「診断マニュアル委員会および専門部会」を組織し、会員参加のもとに各種の診断マニュアルを作成、(社)中小企業診断協会の支援により下記4冊に分けその成果をまとめてきました。会員全員が農業のプロ診断士に育ってはいませんが、会員の専門的な知見を結集したマニュアルがあれば、一定レベル以上の診断ができ、農業者や関係先の診断ニーズに応えられるからです。ぜひこうした地道な努力も評価いただき、積極的に農業とその関連企業の診断について、当センター会員の活用をお願い申しあげます。
  なおマニュアルについては会員用と「限られた関係先」に配布し、現在頒布できるものはありませんので、ご了承ください。このため4分冊のマニュアルの内容を簡単に紹介しておきます。詳しくはHPのイネ作診断などの例(菊池宏会員−連載1)などや、このあと一部の内容を順次紹介していきますのでご参照いただき、私どもの目指す診断内容をご理解いただければ幸いです。

第1集 経営診断手法の入門

(2004年3月刊−296ページ)

項目

頁数

項目

頁数

1.農業経営の問題点

25

6.(1)農産物の販売診断

12

2.農業経営の診断基本

11

  (2)農産物直売の診断

37

3.経営基本診断

46

7.経営の労務診断

35

4.財務診断

43

8.マーケティング診断

22

5.生産診断

44

9.農業経営の情報診断

21

第2集 施設・畑作・畜産診断実務マニュアル

(2006年2月刊−195ページ)

項目

頁数

1.農業経営の基本診断 手法、原則、フロー、分析、簡易・総合診断

13

2.経営基本診断 診断の意義、チェックリスト、経営方針、経営計画、
農産物販売店と生産者、農業所得(収益性)、収益計画、SWOT分析

25

3.農業部門別簡易・本診断 野菜・畜産の簡易診断、水稲(麦・大豆)
の総合法人診断、個人・法人の財務診断、農業法人診断、施設トマト・ 
イチゴ・メロン・ミツバ診断、露地・マルチ等タマネギ・カンショ・大
豆・小麦・大麦診断、酪農・肉牛・ブロイラー・採卵鶏・養豚診断

157

第3集 花き・果樹・きのこ診断マニュアル

(2007年2月刊−265ページ)

項目

頁数

1.農業経営診断手法の基本 農業の現状の問題点、経営方針の診断、
販売方針確立前の検討、生産計画、稲作の作業工程他

13

2.花き作の診断実務マニュアル カーネーション・キク・トルコキキョウ
・ガーベラ診断、バラ土耕・ロークウール栽培、花壇苗診断

61

3.果樹作の診断実務マニュアル モモ・ナシ・イチジク・ウメ、ミカン
の青島温州・早生温州・施設栽培、キューイ・ブドウ・くり・カキ他

99

4.森林きのこ栽培診断マニュアル 干し・生しいたけ・えのきだけ・
ぶなしめじ・まいたけ・なめこ診断

59

5.花き・果樹作簡易診断 りんご・みかん・なし・もも診断、花き露地
・施設診断        その他、関連データー

24

第4集 農業経営診断・事業計画策定事例集

(2007年2月刊−214ページ)

項目

頁数

1.稲作農業法人の診断事例   岩手県・有限会社A社

15

2.農業複合経営診断事例    福岡県・K農場の法人化事前診断

86

3.森林組合の食品部診断事例  富山県・A森林組合

23

4.中山間地活性化事業計画策定 AB地区     

90

以上のマニュアルには、農業の各部門の各種指標が収録されており、私どもは部門ごとの農業特性(外部的脅威・機会など)、収支の指標など診断マニュアルを消化・吸収し、さらに規模、地方性も配慮したうえで診断にかかるように、各会員の努力を促しております。それでは、マニュアルの順序にしたがい、ごく一部を紹介します。

2.診断の心得10ケ条

私どもは受診者の信頼を得るため、次の10ケ条の心得を前提に診断します(第1集P38)。客観性、機密保持、誠実性、提案内容への責任などが含まれます。

@客観的見地を維持(中立的な観察力で冷静な判断を行う)
Aプラス思考の経営評価(経営の現状には優れた点と改善点を明示する)
B将来志向の診断(診断は現状分析に止まらず将来も目標を提案する)
C機密保持(診断で知り得た情報は守秘義務があり他にもらさない)
D受託判断(診断目的が不適当なものは受託しない)
E能力の限度内受託(診断内容が自己の能力を超えるものは受託しない)
F競合2者の診断自粛(競合する2者の同時診断はしない)
G誠実性の堅持(約束事を守り誠実な態度で診断する)
H地位利用の禁止(診断者の地位を利用した行為はしない)
I提案内容の責任(提案は具体的に実行できるものとし、責任を持つ)

以上ですので、一つ安心して私どもへ診断をご依頼ください。1個人でなく支援センター全体でフォローアップする体制につとめおります。

3.経営診断の総合評価

 経営活動については、総合的観点に立って行うことが大切です。診断を受託したばあいどんな要素を分析し、最終的に総合評価をしていくかを表―1で紹介します(第1集P39)。

総労働時間の計算方法は、臨時雇用従業員に支払った人件費を平均時給で割る。例えば平均時給が700円、臨時雇用従業員に支払った年間人件費を8,000千円とすると、総労働時間は8,000÷0.7=11,429時間となる。これを2,000時間で割ると11,429÷2,000=5.7人と算出される。
したがって、この人数に役員数及び常用従業員数を加えた人員が年間従業者となる。ただし、役員でも名前だけで経営に従事していない人については計算に入れない。また、役員の中で家族役員であっても平日は他に勤務し、土日だけ農業に従事している人は週16時間、年間832時間と計算し、これに年末年始休暇や夏休み休暇を考慮すると約800時間となり、通年では0.4人として計算するのが妥当である。

4.予備診断で経営力と概況を知る

私どもは表―1でも分かるように、現場を重視し、現状の把握を重視します。現場視察もかね、まず予備診断を行います。表―1の「経営診断予備調査表」は1例で、イネ作中心の調査表です。専作経営が多い部門については、部門に応じた調査表、複合経営の調査表も準備してあります。あらかじめ調査表をお渡しして、受診者自らに記入してもらい、聞き取りで補完します。経営の現状を正確につかむのが目的です。これらのほかに、前3期分の決算書(法人)、税務申告書(個人)などをいただきます。

また表―3のような「経営力チェック」をお渡しし、受診者に記入してもらい、聞き取りで補完します。NHKの放送で、ある農業者は「これからの農業は脳業でなければいけない」と答えていました。「企業は人なり」と言われますが、表―1は脳業の程度や経営者の姿勢を知る重要な手掛かりになります。農業・農政全体に対する知識、技術力もさることながら、ひた向きさ、改革意欲、家族・外部支援者との協調、計画性、ITの駆使、販売における創意・工夫など多角的な要素について自己採点してもらい、参考にします。そして、採点結果をレダーチャートという図に表わし、どこに経営者の主体的な強さ、弱さがあるかあらかじめつかみます。

以上で経営のポイントや問題点をあらかじめつかみ、このあと本診断にかかりますが、本診断については2回目以降とします。

 
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