農業は成功すれば収入面とやりがいの双方でメリットが大きいですが、思わぬトラブルで苦戦することも多数あります。
未経験から農業を始めて成功した事例とトラブル事例を紹介いたします。
両極端な体験談ではありますが、これから農業を始めようとしている方がいましたら、是非参考にしてみてください。
まずは成功事例からご紹介していきます。
未経験から始めた場合でも、ビジネスを成功することは可能です。どのような人が農業に向いているのか、また、どのような場合に成功しやすいのかを知っておきましょう。
未経験から農業を始めて成功している方はYouTubeで動画を上げている方も多いようです。
実際の失敗談や農業に関する基礎知識からお金の話など、成功を目指すなら特に知っておきたい情報が満載なので気軽に視聴してみてはいかがでしょうか。
東京都内で営業職をしていたAさんは年収650万円の仕事を捨てて田舎へ移住し、農家に転身します。
交付金などを含めて手元に残った収入は1年目が300万円、2年目が420万円、3年目が350万円でした。
家賃の負担減などを軽く上回るほど収入が減りましたが、仕事のストレスから解放された田舎のスローライフを満喫しています。
東京に住んでいた時は日々のストレスを飲食で発散して、たまの連休は家族で遠出するなどの方法でリフレッシュしていました。
農家に転身してからはストレスを抱えることが少なくなって娯楽費が減り、結果的に2年目以降は貯金するペースが増えたそうです。
生きるためにはお金が必要ですが、収入と支出のバランスだけで経済力や余裕、幸福度が決まるとは限りません。
農業はやりがいが大きくて人間関係などのストレスが少ない仕事で、会社員や都会暮らしを続けていたら得られない幸せが手に入れることがあります。
神奈川県の三浦半島で農業を始めたBさん。三浦エリアは冬に大根を育てるのが定番で、シーズンを通じた1ヶ月の平均利益は30万円ほどを見込んでいました。
そして迎えた1年目。三浦エリアは気候に恵まれて豊作でしたが、他の地域では大根の不作が多くて価格が2倍近くに高騰します。
結果的に利益は2倍以上になって、冬から春のシーズンだけで年間目標利益を達成してしまいました。
将来に備えて大半は貯金に回したそうですが、Bさんは農家が想像以上に儲かることに驚いたそうです。
近隣の農家も家の外観が古くて見える所は安そうな軽自動車が置いてあるけど、ガレージの中にはフェラーリやベンツが置いてある家があり、高級車を買える収益性が農業に存在することを実感します。
次に、農業経営でのトラブル事例をご紹介していきます。
未経験者の方が陥りやすいケースや農業を継続するために大切なことが語られています。
対処法も記載されているので、魅力だけでなくリスクも念頭に入れたうえで転身を検討することをおすすめします。
約1年半の研修をしてから独立開業したCさんは、真面目で教わった通りのことを実践していましたが、虫食いや栄養不足での不作で利益が伸び悩みます。
研修で言われたことは経験があるプロならではの適切な判断があってのことで、実際には状況に応じた適切な手入れと処置をしないと野菜や果物は美味しく育ちません。
比較的簡単で薄利多売を求められる農作物であっても、作り手のスキルによる差が出ます。
慣れるまでは「大丈夫だろう」などと甘く考えず、近隣の農家や農協などに確認しながら失敗しないよう慎重に育ててください。
農家になる前はオフィスワークで休日はインドア派だったDさんは、スローライフに憧れて農家に転身します。
元々趣味がなかったので仕事をやりがいにできればという思いがあり、農家になってからは日々の仕事が刺激的で収穫時期に得られる達成感は格別なものでした
しかし、農家は常に外作業で冬は寒さ、夏は暑さとの戦いがあり、Dさんは風邪・熱中症・コロナ感染などで小まめに体調不良で畑に出られない状況に陥ります。
小規模で経験の浅いDさんのような農家は代行・委託サービスを使うお金もなく、結果的に休んだ分だけ働かないといけません。
運良く収穫時期や必要な手入れの時期を逃すトラブルはなかったものの、独立して家族経営をする難しさとリスクを実感します。
なんとか生活ができているものの、体調を崩しやすいDさんは農業への転身が成功だったのか答えを出せないでいるようです。
いずれにしても農業は健康管理が大切で、長期離脱は命取りの状況に追い込まれるリスクがあります。